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	<title>Children Coup d&#039;etat</title>
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	<description>チルドレンクーデター公式</description>
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		<title>今年はいつからだ</title>
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		<pubDate>Thu, 17 May 2012 12:34:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>千日前レタス</dc:creator>
				<category><![CDATA[やんぐの衛生日記]]></category>
		<category><![CDATA[雑多な話題]]></category>

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		<description><![CDATA[去年の年末近くから猛烈に忙しくなって、気がつけば4月が終わっていた。 やっと時間が少し出来たので、年末に出来なかった大掃除や書類の整理などをやったりして、けどまだ来た年賀状の確認が出来ていない。正月はまもなくだ。 と言う &#8230; <a href="http://www.ccvb.jpn.org/deep_issue/hygiene_diary_for_young/%e4%bb%8a%e5%b9%b4%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%a4%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%a0">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="txtbase1">去年の年末近くから猛烈に忙しくなって、気がつけば4月が終わっていた。<br />
やっと時間が少し出来たので、年末に出来なかった大掃除や書類の整理などをやったりして、けどまだ来た年賀状の確認が出来ていない。正月はまもなくだ。<br />
と言うてる間に2006年の用事をまだ済ませていないことを思い出してドキドキしたり、次の用事までの期限が近づきすぎていることを発見してまた大あらわになっていたり。そんな状態なのに<a href="http://www.movieboo.org" target="_blank"><span class="klink">MovieBoo</span></a>の引っ越しなんぞをやって、それがためにこれまでのURLに重なっていた<a href="http://www.digitalboo.jpn.org/blog/" target="_blank"><span class="klink">Digitalboo</span></a>を移動をやって、それでトラブって無茶苦茶になって対処に二晩かかるなど本末転倒アホの見本のような毎日、これはやばい。これはまたえらいことになるぞ。締め切り迫る。</p>
<p>こうした忙しさはもちろん現実逃避に役立っている。<br />
現実はもう終わっているので他に何かやっておかないと持たないのである。何が終わってるって、事故そのものじゃなくその後の国及び国民の終わりっぷりは常軌を逸していて、もはやすべてが論外、いまだに一所懸命いろいろ訴えてる人とかほんと偉いよなと思う。わしは呆れすぎて屁も出んわ。</p>
<p>てなわけで、やんぐの衛生日記を丸ごと移動させる計画はすっかり頓挫中、だって思っていた以上にややこしいんだもん。<br />
さくらのブログからWordpressに移転する敷居の高さは異常だ。Digitalbooで懲りた。その辺のいきさつは <a href="http://www.digitalboo.jpn.org/blog/移転/" target="_blank"><span class="klink">移転</span></a> とその続き <a href="http://www.digitalboo.jpn.org/blog/さくらからwordpressその2/" target="_blank"><span class="klink">さくらのブログからWordPressへ-その2</span></a>に書いたのでwordpressに詳しい人は読んでみてそして解決策をさっくり教えてください。</p>
</div>
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		<title>2012-03-07</title>
		<link>http://www.ccvb.jpn.org/news_history/2012-03-07-2</link>
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		<pubDate>Wed, 07 Mar 2012 13:51:25 +0000</pubDate>
		<dc:creator>千日前レタス</dc:creator>
				<category><![CDATA[News 履歴]]></category>

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		<description><![CDATA[2010年末に発売された「アマリリス名曲大全集」の特別付録「アマリリスと私」に収録された小説を本サイトに転載。こちらからも読めるようになりました。「三度の笛」 今年2012年には「1990 SUBHUMAN」特別付録「漫 &#8230; <a href="http://www.ccvb.jpn.org/news_history/2012-03-07-2">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2010年末に発売された「アマリリス名曲大全集」の特別付録「アマリリスと私」に収録された小説を本サイトに転載。こちらからも読めるようになりました。<a href="http://www.ccvb.jpn.org/deep_issue/storytelling/whistle-three-times" title="三度の笛">「三度の笛」</a><br />
今年2012年には「1990 SUBHUMAN」特別付録「漫画本」に漫画を一本描いたので、それはまたそのうちこちらに転載予定。</p>
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		<title>三度の笛</title>
		<link>http://www.ccvb.jpn.org/deep_issue/storytelling/whistle-three-times</link>
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		<pubDate>Wed, 07 Mar 2012 13:43:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>hosoh</dc:creator>
				<category><![CDATA[Storytelling]]></category>

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		<description><![CDATA[2010年に発売された「アマリリス名曲大全集」の特別付録「アマリリスと私」に収録されたアリスセイラーにちなんだ小説。入稿-2010年12月。
 <a href="http://www.ccvb.jpn.org/deep_issue/storytelling/whistle-three-times">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><small><a onclick="h2vconvert.switcher( 'tate_1' );return false;" href="#">ここをクリックすると縦横が切り替わります</a></small></p>
<div class="story">
<div id="tate_1">
<div class="storymidasi">三度の笛</div>
<div class="storymidasi2">１　乳児の夢</div>
<p>生まれながらに不幸なおれ様は自分の人生を呪って泣きわめいていた。<br />
燃える貪欲、世界への瞋恚、内なる愚痴、そのどれもがおれ様に嘔吐感をもたらし、絶望に落とし込むのだ。<br />
往来であるにも関わらず人目も気にせず大声で泣きわめくものだから、傍らにいる女性が悲しそうな、あるいは怒りに満ちた目でおれ様を呆然と見つめる。<br />
おれ様は立っていられなくなりその場にしゃがみ込んで泣きわめいた。自分の泣きわめく哀れな姿がさらに怒りと呪いを増幅させ、もうどうなってもいいのだと自暴自棄に拍車をかける。<br />
傍らの女性は天を仰ぎ見た後、仕方ない、と言うように「よいしょ」とおれ様を持ち上げ、乳母車に乗せ、風車をかざした。風車は風でぐるぐる回り、それを見ると科学者としてのおれ様は興味の対象が風と風車に移り、めまぐるしい科学思考のため先ほどの絶望感を忘れた。そして乗せられるとすぐに眠くなる乳母車の罠に気付く前に深い眠りに落ちるのだ。<br />
「やれやれ。やっと寝てくれたか。泣きわめいて五月蠅いっちゅうねん。せやけどすぐ寝る子やなあこの子は」<br />
おれ様の乗った乳母車を押しながら駅に向かう女性をおれ様は夢越しに見ている。<br />
「ちょっと切符買うてくるから待っときや」寝ているおれ様に母親のように語りかける女性。<br />
「切符て、どこ行くねん」夢越しに質問するおれ様。しかし夢越しなので相手は気づかない模様だ。<br />
切符がおれ様に見つからないようにそっと手に包んで隠し、女性は構内に入った。もし切符がおれ様に見つかったらおれ様は必ずやそれを自分で持ちたいと騒ぎ出すから寝ているといえども用心して隠すのである。<br />
構内に飛行機が入ってきた。<br />
女性が乗り込もうとすると車掌が「お子様連れは危険ですのでお乗りになれません」と言う。おれ様は大人じゃこらと夢越しに怒鳴るが車掌には聞こえない。<br />
「お子様はここに預けていただきます」<br />
しばらく考えていた女性は「ほな預けるわ。よろしゅう頼みますね」と言ってさっさと飛行機に乗り込んでしまった。<br />
このあばずれ、おれ様を捨てやがったな。自分だけ飛行機に乗りやがったな。おれ様も飛行機に乗りたかった。飛行機に乗せろ。船でもいいから乗せろ。こら。<br />
飛行機はゆっくりとホームから離れ、飛び立った。<br />
風圧で乳母車に設置された風車がはじけ飛ぶ勢いでけたたましく回った。<br />
おれ様は冷静さを失わないように気をつけてそっと起ち上がって父親に化け、乳母車に手を添えて駅員に話しかけた。「おおきに。わし、父親ですねんけど、この子、連れて帰りますわ。おおきに」<br />
「お父さんですか」駅員は答えた「一応、お父さんということを確認させてください。では問題です。ぼーっとしてるのは何でしょう」<br />
「えんとつ」<br />
「正解です。お父さん、どうぞお連れください」<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;</p>
<div class="storymidasi2">２　最初の笛</div>
<p>乳母車を転がしながら駅を出て空を見上げると、今しがた飛び立った飛行機が山の麓の小学校の校庭に墜落するのが見えた。<br />
地響きがして、黒煙が舞い上がった。<br />
「落ちた」「落ちた」人々が騒ぎ出した。<br />
飛行機の破片と人間の破片が空から降ってきていた。おれ様は急いで小学校に向かった。そこはまばゆいばかりの一面の死体景色。<br />
まだ時おりぼとりぼとりと人間の破片が空から落ちてくるのを幼児の姿で巧みに避けながらあちこちの死体に駆けよって母親を探すものの、もはやただの肉しか見あたらず、母親の死は確実と思われた。<br />
校庭の肉をかき分けているおれ様の肩に誰かが触れたので振り返ると母親が立っているので驚いた。「うわ。生きてたんかいな」<br />
母親は怪我一つない様子でにこやかに佇んでいる。「偶然、助かったわ」<br />
どんな偶然やねんと答えようとしたときに、母親の首が少し伸びていることを発見した。伸び、そして少し傾いていた。その首どないした、と声に出す前にためらったのは、それを告げた途端に彼女は自覚して死ぬのではないかと判断したからだ。<br />
首の長い母親との対話に耐えられず、おれ様は夢の世界から現実へと舞い戻るため、兼ねてから用意しておいた笛をくわえ、満身の力を込めて息を吹き込んだ。<br />
ぴーっと笛が鳴き、白煙と共にアリスが現れた。<br />
「呼んだのね。アリスを」アリスは乳母車のおれ様をのぞき込んだ。「ちびっ子のフリをしても無駄。幼児プレイに興味もない癖に」</p>
<p>アリスと始めて出会ったのが不良として街を彷徨うようになってからか、子供のころか、あるいは生まれる前か定かではない。少なくとも小学校に飛行機が墜落したときより以前なのは間違いないのだが、墜落事故がいつ起こったのかは明確ではない。五条新町に汽車が走っていた頃かもしれないし、大雨で丸物百貨店が浸水したあのときか、はたまた天ぷらの揚げ方が元で社長と喧嘩して店をクビになったあのころか、拾得か磔磔かdee-Bee&#8217;sかサーカスかCBGBか。何しろ気がつけばアリスはそこにいた。ような気がする。</p>
<p>「私に会いたいときはこの笛を吹きなさい。ただし吹けるのは三度まで」<br />
アリスが笛を手渡し、白煙の中に消えて一輪のアマリリスに吸い込まれる姿を見守る水兵服に身を包んだ乳幼児のおれ様。<br />
「おねえたん。おねえたんは誰なの。朝顔の精なの」<br />
もう一度白煙が立ちアリスが現れた「あほ。朝顔ちゃう。アマリリスや」そして消えた。</p>
<p>こうして笛を手に入れ、最初の笛を夢の中で吹いてアリスは再び現れたのだ。<br />
「幻覚の中で退行現象を起こして思わず笛を吹くとは、あんた、わりと情けないわね」<br />
アリスは言った。「そういえばこんな事があったわ」アリスは語った。「朝５時に家に帰ったら、玄関の前にお母さんが立って待ってるのよ。私びっくりして」<br />
「ずっと待ってたの？」乳母車からよいしょと降りたって年相応の不良少年に化けたおれ様がアリスに聞き返した。<br />
「違う。そろそろ帰ってくると分かったので玄関に出たところだって」<br />
「そりゃ凄い」<br />
幻覚と夢と幽霊と空飛ぶ円盤に日夜苦しめられていた年若き不良少年に化けたおれ様は心底感動した。子を思う親の気持ちは物理を越える。そういえばうちの猫（とめとみっけ）も、飼い主が帰ってくるのを察知して玄関で待つではないか。ああいう能力は人間にだってちゃんとあるのだ。<br />
アリスとの他愛もない会話そのものが、破壊された人間性を取り戻すために必要不可欠なものとして若年不良少年に化けたおれ様に機能した。<br />
最初の笛を吹いたのがこの夢の中でよかった。後になって思ったものだ。最初の笛で現れたアマリリスの精霊は、貪欲に身を沈めていた若年性不良少年おれ様の最初の死を救ったのだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="storymidasi2">３　第二の笛</div>
<p>「おれのことを大佐と呼べ」<br />
軍人に化けながらもその実態は左翼活動家のスパイであるおれ様は一同を眺め回して叫んだ。「そして大佐、手紙が来ませんと言え。わかったか」一同ぽかんと聞いている。いかん。このままでは偽軍人ということがバレてしまう。偽物だとバレると銃殺間違いなしだ。<br />
これまでに何人もの仲間を失った。皆、夢の中で真実を語ったために正体がバレて殺されたのである。<br />
戦争とはおぞましいものだ。国家レベルでは単なる公共事業だが、現場では死が続出だ。現場は御免だ。これ以上誰かが死ぬのは御免だ。たとえ敵でもだ。たとえ夢でもだ。<br />
おれ様の傲慢はそろそろピークに達していた。死への恐怖心を怒りに置き換えていただけなのは明白で、幼児の駄々と同じで、それは瞋恚だ。<br />
「大佐」一人の兵士が言った。「瞋恚大佐」<br />
「その名を呼ぶな。大佐だけでいいんだ。何だ」<br />
「瞋恚大佐、そろそろお目覚めでごんす」<br />
「何を言っとるか貴様」<br />
「いやだから瞋恚大佐、もう昼でごんす」<br />
「うわ昼やがな」<br />
飛び起きたらもうとっくに午後を回っていた。またすっぽかしたか。この怠惰な阿呆の暮らしは何事だ。<br />
そう。この頃の怠惰で狂った生活は、人を痛めつけた罰なのである。<br />
最初の笛からどれほどの時間が流れたかと思いきや、全然流れてないに等しいのは、これもひとつの罰であるからに相違ない。瞋恚に任せて荒れ狂ったあげく他人を痛めつけ、その他人の痛みより己の苦痛のほうを大きく感じるとは最低最悪の自己中人間であり、言わば他人からの迷惑に敏感で自分からの迷惑には鈍感な嫌煙の連中と何ら変わることのないファシストの変態である。<br />
ええいくそ。と、己の瞋恚がまだ理解し切れていない瞋恚ちゃんは祇園のキャバレーで今日も豪遊だ。<br />
「瞋さ〜んおひさしぶり」「瞋さん」「しんちゃん今日は帰さないわよ」<br />
「その名を呼ぶなって。お。とめこにみけこ。今日も可愛いのう。手からご飯か。よしよし。げへへへ」<br />
その様を遠くからずっと眺めていた私は見るに見かねてアマリリスの精から預かった笛を取り出した。<br />
「あっ。その笛は」瞋恚大佐はこちらを見上げて叫んだ。「その笛を吹くな。その笛を今吹かれるとやばい。よせ」だが私はお構いなしに笛を吹いた。<br />
ぴーっと笛が鳴り、白煙と共にアリスが現れた。<br />
「呼んだのね。アリスを」<br />
アリスはキャバレー内をゆっくり見渡し、最後に瞋恚大佐を睨みつけた。「ださ」<br />
瞋恚大佐は這いつくばった。「いやあのその」<br />
「お黙り」アリスは土下座する瞋恚大佐の頭を踏みつけた。「あんたはどうしようもない駄目人間。屑。気違い」しかし足の下で瞋恚大佐が喜んでいることを発見した。「うわ。こいつ、喜んでるわ。マゾ。変態」<br />
私は居ても立ってもいられなくなり、アリスの前に躍り出た。「すんません。すぐ片づけますよって」瞋恚大佐を踏みつけてバラバラにし、箒で掃いてチリトリに集め、屑籠に放り込みながら私はアリスに「すんません、すんません」と謝り続けた。<br />
アリスは地獄の底からの明るい笑顔で答えた。「あはは。２度目の笛を吹いたのね」<br />
「お久しぶりで」私はなるべく紳士的に御挨拶した。</p>
<p>こうして悪夢の中で瞋恚は一掃された。<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;</p>
<div class="storymidasi2">４　第三の笛</div>
<p>居間で老人が猫に語りかけていた。<br />
「それでな、わしは慌てて小学校へ走った。飛行機が墜落しててな、煙がもうもうと立ちこめておった。あたり一面、死体だらけじゃ。それでもわしは肉の中から肉親の欠片を見つけようと無我夢中で」<br />
「こんなこともあったな。レストランの厨房で働いていた頃じゃ。同僚の頭をな、こう後ろから冗談でどついたらな、同僚は練っていたハンバーグの中に頭をつっこんでボールが割れ頭も割れて脳味噌とハンバーグが混ざってしもてな、後で選り分けるのが大変で」<br />
「わしが牧師をしていた頃じゃ。わしの説教の日にはわしの後ろのスクリーンに映画がかかっていたんじゃが、わし自身は説教があるので振り向いて見ることができん。みんなは見とるわけやな、わしはその映画が見とうて見とうて仕方なかったんじゃが」<br />
このように、老人は毎日ふたりの猫に語りかけていた。<br />
「この人いつもここにいるけど、誰なん？」老人を見上げてとめがみっけに言った。<br />
「知らん人やな」みっけが老人を見つめながら答えた。「いつも何か鳴いてるな。変な鳴き声やな」<br />
「昨日もこの人いたっけ」<br />
「さあ。昨日って何やった？」<br />
「何やろ。昨日って」<br />
「さあ」<br />
「さあ」<br />
老人が手に餌を乗せるととめが歓喜の声を上げた。「わあ。手からご飯や」とめは老人の手から餌をむさぼり食った。<br />
「私は御免やわ。手からご飯なんて」みっけは素知らぬ顔で高いところに昇り、とめの様子をじっと見つめる。<br />
「因果応報いう言葉があってな」老人が猫に語りかける。「結果には原因があるちゅうことやで」<br />
「とめ、付き合いきれんから寝るで」<br />
「寝よ寝よ」二人は箱に入り身を寄せ合って寝る。<br />
老人も仕方なしにうとうとし始める。最近は夢を記憶することもめっきり減ってしまった。しかし記憶はせずとも夢は現れる。<br />
二度目のアマリリスの精を呼び出してから長い年月が経っていた。残る機会はあと一度だけだ。残り一度となればおいそれと吹くわけにはいかない。吹けばそれで終わりということだ。こうして最後の一回をケチくさく我慢したせいで、おれ様はすっかり年を取り、年を取りすぎて死んでしまった。人間いつか死ぬのだ。昔ならいざ知らず、特に感慨もないのだ。しかし死んでから笛を吹いていないことに気づいた。<br />
「しまった。こんなことなら、もう一度吹いておくんだった」おれ様としてはこのしくじりは不本意であった。<br />
極楽の蓮池の縁に腰掛け、紫陽花の隙間からこちらをじっと見つめるみっけに話しかけた。<br />
「やあ。こんなところに。ひさぶりやな、みっけ」みっけはおれ様の悪巧みを何とか見抜こうと油断なく見つめている。<br />
「あれから何十年も経ったとは思えんな。せやけど、何十年ちゅうても、ついこないだみたいなもんやな」<br />
「ほんまやな」仕方なく油断せぬようにみっけが答える。「ついこないだみたいなもんやな」極楽にいるのだから、もう会話が成り立つのである。<br />
「話の筋としてはやな、最も愚かなタイミングで三度目の笛を吹くのが、これが正統派や。この小説は最初から煩悩の根源である三毒に沿った形で進んでいるからな。貪欲、瞋恚とくればあとは愚痴や。そやろ」<br />
「そやな。それが順当やな」<br />
「しかしそうはいかんのじゃ」<br />
みっけは一瞬ひるむが、気を取りなして「そうもいかへんな」と適当に答える。<br />
「ここは極楽浄土やからな。蓮や紫陽花はあってもアマリリスが見あたらん。タイミングが悪いんじゃな。そこが残念じゃ」<br />
「何を青臭いこと愚痴愚痴言うとんねん」ついにみっけが切れた。「愚かなタイミングだ？それは今じゃ。笛貸せ。あたしが吹いたるわ」吹いた。<br />
ぴーっと笛が鳴り、白煙と共にアリスが現れた。<br />
「呼んだのね。アリスを」<br />
「出たっ」<br />
その叫び声に驚いて思わず覚醒。案の定時間が遡り、老人は普通におれ様となりここは家でご来訪中のアリスと一緒にいるアリスの倅もすでに小学生である。おれ様もみっけも極楽から帰還し、煩悩の根源を大まかに克服したことをすでに承知している。<br />
アリスの倅がテレビの前に座って言った。「ゲームしていい？」<br />
「ええよ。何でもやってええよ」ゲームには自信があるおれ様が大らかに答える。<br />
「これ何のゲーム？これやっていい？」<br />
「どうぞどうぞ。やってみ。ちょっと難しいかもな」<br />
倅は必死でゲームに取り組み、アリスとおれ様は軽い世間話に花を咲かせるのであった。気づけば倅がコントローラー片手に涙を浮かべている。思うように出来ないのが悔しいらしい。倅よ。その悔しさを忘れるな。根性で乗り切れ。<br />
その後しばし時が流れ、倅から電話がかかってきた時に父ちゃんは喜んだ。「倅よ。おれのことを父ちゃんと呼んでくれ。だがな、おれはお前の父ちゃんではないのだ」<br />
「ちょっとゲームのことで聞きたいことが」<br />
「なになにどんなこと」<br />
こうして倅は根性と知性で難しいゲームをクリアし、後にステージデビューも果たした。</p>
<p>アリスがしみじみと語った。「長いながい時間が経ったわね。あなたの新しい人生の始まりを祝して、Nintendo DSを贈ります」アリスのプレゼントを受け取り、おれ様の目はまん丸になった。<br />
「三度の笛は三人の精霊。三度の飯より三度笠。すでに長い付き合いになってしまった私と物語には直接登場していない仲間の精霊たちからのこのプレゼントは煩悩を断ち切りません。断つのではなく、それを踏まえて悟りを見出せばいいんです」<br />
「その通り。無駄と非合理こそエコロジー」あふれる涙を拭いもせずにおれ様は叫んだ。「駄目人間万歳」<br />
&nbsp;<br />
&nbsp;</p>
<div class="storymidasi2">５　煩悩即菩提</div>
<p>「と、そういうわけでな、アマリリスの精霊とわしの、長い長い物語はこれで終わりなのじゃ」<br />
二人の猫と一人の妻にすべてを語り終え、私はパイプをふかした。<br />
クリスマスの飾りと暖炉の火が４人を照らした。とめが手からご飯を食べ、みっけが椅子を奪って寝そべった。<br />
「引っ越しも落ち着いたし、アリスさん、お呼びしたいなあ」妻が言った。<br />
「しかし、もう三度めの笛を吹いてしまったのだ」溜息と共に答える。窓の外に雪がちらついた。<br />
「ほんなら、電話したらええやん」みっけが面倒臭そうに言った。<br />
日が昇り、春の日差しが差し込んだ。<br />
とめがにゃーと鳴いた。</p>
<p>その後、アリスに電話してみんなで一緒に遊んだり対バンしたりした。</p>
</div>
</div>
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		<title>2012-03-07</title>
		<link>http://www.ccvb.jpn.org/news_history/2012-03-07</link>
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		<pubDate>Wed, 07 Mar 2012 12:54:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator>千日前レタス</dc:creator>
				<category><![CDATA[News 履歴]]></category>

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		<description><![CDATA[「メランコリア」見てきたけどこれ凄い。いやほんと。世にも破滅的なハッピーエンド。 映画部に記事書いたのでどうぞ。Movie Boo メランコリア]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「メランコリア」見てきたけどこれ凄い。いやほんと。世にも破滅的なハッピーエンド。<br />
映画部に記事書いたのでどうぞ。<a title="メランコリア" href="http://www.movieboo.org/archives/4854/メランコリア" target="_blank">Movie Boo メランコリア</a></p>
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		<title>2012-02-12</title>
		<link>http://www.ccvb.jpn.org/news_history/2012-02-12</link>
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		<pubDate>Sun, 12 Feb 2012 14:47:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>千日前レタス</dc:creator>
				<category><![CDATA[News 履歴]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.ccvb.jpn.org/?p=632</guid>
		<description><![CDATA[2012年2月末頃に発売されるアリスセイラー「1990 SUBHUMAN・21st Century Queen」（CD+DVD）の特別ダウンロード付録、今回は漫画集PDF。前回の小説に引き続き、今回もバンマスが漫画を一本 &#8230; <a href="http://www.ccvb.jpn.org/news_history/2012-02-12">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>2012年2月末頃に発売されるアリスセイラー「1990 SUBHUMAN・21st Century Queen」（CD+DVD）の特別ダウンロード付録、今回は漫画集PDF。前回の小説に引き続き、今回もバンマスが漫画を一本描いてます。ぜひどうぞ。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>2012-01-29</title>
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		<pubDate>Sun, 29 Jan 2012 02:59:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>千日前レタス</dc:creator>
				<category><![CDATA[News 履歴]]></category>

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		<description><![CDATA[ところでバンマス映画感想文はこちら Movie Boo]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ところでバンマス映画感想文はこちら <a title="Movie Boo" href="http://www.movieboo.org" target="_blank">Movie Boo</a></p>
]]></content:encoded>
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		<title>2012-01-28</title>
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		<pubDate>Sat, 28 Jan 2012 04:19:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>千日前レタス</dc:creator>
				<category><![CDATA[News 履歴]]></category>

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		<description><![CDATA[Facebookのチルドページを作ってみました。何をするものなのかよくわかりませんが誰でも何か書けます。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>Facebookの<a href="http://www.facebook.com/ChildrenCoupdetat" target="_blank">チルドページ</a>を作ってみました。何をするものなのかよくわかりませんが誰でも何か書けます。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>とめ退院</title>
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		<pubDate>Thu, 15 Sep 2011 12:51:50 +0000</pubDate>
		<dc:creator>千日前レタス</dc:creator>
				<category><![CDATA[やんぐの衛生日記]]></category>
		<category><![CDATA[猫との日々]]></category>

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		<description><![CDATA[危篤状態で入院していたとめは退院の日には若干の改善が見られ、要介護状態で家に帰ってきた。 投薬と強制給餌を続けているうちに、だんだん強制給餌の餌が気に入ってきたと見えて、徐々に自分から食べるようになってきた。ただし手から &#8230; <a href="http://www.ccvb.jpn.org/deep_issue/hygiene_diary_for_young/%e3%81%a8%e3%82%81%e9%80%80%e9%99%a2">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="txtbase1">
危篤状態で入院していたとめは退院の日には若干の改善が見られ、要介護状態で家に帰ってきた。<br />
投薬と強制給餌を続けているうちに、だんだん強制給餌の餌が気に入ってきたと見えて、徐々に自分から食べるようになってきた。ただし手からのみ。</p>
<p>そんでもってさらにしばらくするとますます体調がよくなってきて、ちょっとずつなら自分で餌を食べられるまでに回復した。</p>
<p>完全に奇跡が起きたようで、その後の血液検査でも数値の改善がめざましく、もちろん痛んだ肝臓は元に戻らないとは言え、残りの部分がきちんと仕事をし始めた模様。</p>
<p>国自体が滅びに向かっていくのと裏腹に、とめは生命を取り戻した。強いぜとめ。がんばったなとめ。</p>
</div>
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		<title>小説完了</title>
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		<pubDate>Thu, 25 Aug 2011 01:55:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>hosoh</dc:creator>
				<category><![CDATA[News 履歴]]></category>

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		<description><![CDATA[サイト大改装の更新記録。 BaBanensにつづいて、小説コーナーをとりあえず復活。読んでないひとは読んでみてね。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>サイト大改装の更新記録。<br />
<a href="http://www.ccvb.jpn.org/category/artdump/babanens">BaBanens</a>につづいて、<a href="http://www.ccvb.jpn.org/category/deep_issue/storytelling">小説コーナー</a>をとりあえず復活。読んでないひとは読んでみてね。</p>
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		<title>とめ入院</title>
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		<pubDate>Wed, 24 Aug 2011 10:39:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>千日前レタス</dc:creator>
				<category><![CDATA[やんぐの衛生日記]]></category>
		<category><![CDATA[猫との日々]]></category>

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		<description><![CDATA[突然具合が悪くなって、病院へ連れて行ったら肝臓激悪。まさか肝臓。沈黙の肝臓。沈黙故、症状が出た時には末期的なのだとか。そ、そんな。 みっけのときは「死ぬ」と思って連れて行ったが、今回は「ちょっとしんどそう」程度で「早めに &#8230; <a href="http://www.ccvb.jpn.org/deep_issue/hygiene_diary_for_young/%e3%81%a8%e3%82%81%e5%85%a5%e9%99%a2">続きを読む <span class="meta-nav">&#8594;</span></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div class="txtbase1">突然具合が悪くなって、病院へ連れて行ったら肝臓激悪。まさか肝臓。沈黙の肝臓。沈黙故、症状が出た時には末期的なのだとか。そ、そんな。<br />
みっけのときは「死ぬ」と思って連れて行ったが、今回は「ちょっとしんどそう」程度で「早めに診てもらおう」みたいな気構えだったので全く現実を受け入れられず。<br />
集中治療で即入院。<br />
わしはぽかーん。</p>
<p>とめを病院に置いて家に帰ってきて階段を登って「とめ」と呼びかけてしまった。あ、いない。</p>
<p>とめが家にいない暮らしを今までしたことがない。<br />
みっけがあんなことになった時も、とめはいつもそこにいた。いつも子犬みたいな顔して楽しそうにしていたのに。<br />
これは堪える・・・筈が全然堪えていない。なぜなら現実をまだわかっていないから。</p>
<p>肝臓の異常数値から蘇った人を何人か知っている。とめもその何人かのうちのひとりになるべきである。<br />
足腰が弱ってきたお婆さんではあるが、まだまだ頑張ってほしい。お願いします。お願いします。
</p></div>
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